08
「・・・もうたべられなぁ〜い・・・って・・・あり?ここはどこでしょう・・・?」

が目を覚ますと、そこにはを心配そうに見つめる目が8組。

「やっと目ぇ覚ましやがったか・・・」
「・・・終わったんですか?」

「せや。全部終わったで。これで帰れるな」


宍戸が言うにはが兄の霊を倒すとすぐに他の霊は煙のように消えたらしい。
そして倉庫に行ってみると、涎をたらして寝ているとその隣で微笑んで砂になって消えていった夢ちゃん。

悪夢のような一夜がやっと終わったと全員が肩を撫で下ろした。




「私あとべー君の隣ぃ!!」
「はっ?意味わかんねぇよ。忍足の隣行け」
「やですー変態の隣には行きません!」
「なんや跡部モテモテやん。」
「うるせー・・・人事だと思いやがって。」
「あ、クソクソ!俺のお菓子勝手に食ってんじゃねぇよ!」
「ガックンのものは私のもの。私のものは私のもの。だから私のお菓子です。」
「なにぃぃ!!」
「ちょ、向日先輩うるさいですよ!宍戸さん疲れてるんだから静にしないとシメますよ。」
「俺もう寝るC−!」
「はぁ・・・全員うるさい・・・」
「珍しいですね。俺もそう思いました。」
さん・・・自分の、お菓子・・・差しあげます。」
「きゃーカバディー大好き!チュッチュッ」

帰りのバスにのったたちは、夜の出来事がまるでなかったかのように騒がしく、
あきれたガイドさんも取り立てて注意することはなかった。

だんだんと静かになっていくバスの中ではそっと跡部に話しかけた。

「べー様べー様!」
「あーん、なんだその呼び方?」
「いいじゃないですか。それより、ありがとうございました。」
「あ?」
「あの時、私生きることを諦めてました。それって私らしくないですよね。」
「・・・」
「べー君にしか言いませんけど、私小さい頃に死にそうになったことがあるんです。
知らないとこで迷子になって、なんとベタなことに崖から落ちちゃったんです!!
あーもう死ぬんだなぁ・・・って思ってたら助けに来てくれた男の子がいて、
そのこに生きることを諦めたらダメだって。諦めたらそこで終わりだから、生きる望みを捨てるなって、言われました。
そのときのこと、思い出しました・・・」
「そうかよ・・・」
「だから・・・ありがとうって言いたかったんです。大切なこと思い出させてくれてありがとう。
わたし、絶対どんなことがあっても、もう忘れませんね。普通は3日たてば忘れますけど。」
「3歩歩いたらだろうが。」
「流石にそこまで私は馬鹿じゃないですぅ!!」
「・・・そう思わせといてやるよ。」
「きぃー!!なんて嫌な奴。もうチューしちゃいますからね!」
「やめろ。まだ死にたくねぇんだよ。」


バスはたちが始めてであった駐車場に止まり、ツアーの終わりを告げた。

ぞろぞろと連なってたちはバスから降りる。

「あ、口裂け女さん。」(ガイドさんのこと)
「はい、なんでしょう?」
「あの話、この私でもまさか本当だとは思ってませんでしたよぉ〜」

バシバシとはガイドさんの方を叩きながら言うと、予想だにしない答えが返ってきた。

「ん?あの話、皆さんを恐がらせる作り話ですよ。」

『はっ!?』

悪気はなかったんですけどねぇ〜とのん気に話すガイドさんにたちの目は点になる。

「本当に出たんですよ!」

はのどまで出かかった言葉を飲み込んだ。
もうあそこには人に害を及ぼす霊はいない。わざわざ言うこともないだろう。



世の中には知らなくてもいいことがあるんだから。






「あぁ〜私を置いていかないでぇ〜」
「引っ付いてんじゃねぇよきもちわりぃな!」
「じゃぁ、ガック〜ン」
「宍戸助けろ!!」
「なんで俺なんだよ・・・、離れてやれ。」
「えーリョウタンは私の味方のはずなのに!?」
先輩勘違いもはなはだしいですよ。」
「ぷ〜聞いてよカバディー。皆して私を虐めるんですよ。
私がいなかったらあそこから出ることすら出来なかったくせにね!皆の仕打ちにブロークンハート!!」
「ウ、ウス・・・」
「先輩、樺地が困ってます。」
「あーやだやだ!ピヨシ君まで私をそんな目で見るのね。でも絶対離婚届に判は押しませんからねッ!!」
「あ、先輩方。そろそろ出発しないと電車に乗り遅れますよ。」
「ちょっと、スルーなの?今の突然離婚話に持っていくっていうボケはスルーされるんですか?
乗って来いとわ言いませんけどせめて突込みがあっても言いと思うんです、私は!!」
「ほんとだな、そろそろ行くか。じゃぁなもう二度とお前とは会いたくねぇーぜ。」
「え、ちょ!」
「じゃーなアホ!お前あんま変態発言はよせよ!」
ちゃんばいばーい」
、字もうちょい綺麗に書けるよう練習しいや。あのお札は流石にお粗末すぎるわ。」
「さようなら先輩。先輩の子守もこれまでだと思うと気が楽です。」
「ホラーとか、そんなんばっかり見てるから頭がパーになるんですよ。しかり勉強してくださいね。」
「・・・先輩、お世話に・・・なりました・・・ウス」

「もー!ばーかばーか!こうなったら蓮ちゃんから皆の住所とか聞き出して、押し掛け女房になってやりますからね!
覚悟してらっしゃい。あんまり女を馬鹿にすると痛い目みるんですからねー!!」

そう叫んだ瞬間跡部がのほうに振り向いた。

「まぁまぁ楽しかったぜ。じゃぁな。」
「・・・む、む、無駄にドキドキさせるなんて・・・なかなかヤリおるなあやつ・・・」

照れた顔を隠すように大声で歌いながらはその場を後にした。

胸に芽生えた小さな幸福を大事に抱えながら。
そしてその幸福が少しでもアノ家族に届くようにと願いながら。




「そういえば何でお兄さんの幽霊を倒すことが出来たんだろ・・・ま、いっか!!」




あとがき

ここまでお付き合いくださった皆様。お疲れ様でした。そしてありがとうございます。

第二段「洋館のくしび」終わったどぉぉぉぉぉ!!
なんかもう、完成度とか抜きにして感無量って言うか・・・やり遂げました皆様!!みたいな。
でも、ここまで来れたのはこうやって読んでくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

お話に関しての反省点とか書き出せばきりがないんで書かない!!断じて私は書かんっ。
ただ、是非書きたかった日吉とイチャイチャイベントを書けなかったのは心残りといえば心残りです。
いや、書けなかったってゆうか、書かなかったんですけどね。実際。

でも私そんなこと気にしないZE!なぜならすでにハイカノの第三弾を書くつもりでいるかさ。ウヘヘ
そっちであんな事やこんな事させちゃお〜
今回活躍しなかった主人公コスプレ好き設定。第三弾のほうでは無駄に活躍させまくります。
さん まだまだ続く低脳なお話ですが、暖かく見守っていただければ幸いです。