どうしよう・・・ど、どうしよう!!






初めてのおつかいの巻








放課後、ブルジョアジーに呼び出しをくらってしまった。ま、まさか怒られるんだろうか!?だけど、どれだけ考えても心当たりがない。とりあえずウダウダ考えててもらちがあかないから行ってこい。とまゆちゃんに送り出されて、さっそく音楽室に来たはいいけど、教室に入ってすぐ心がくじけてしまった。なぜならそれは、

あのダンディな榊先生がコンビニ弁当を食らっていたからだ。

しかも、あたしに気付いてサッと隠したんだけど、あたしはしっかり見ちゃってるっていうのがさらに悲しい。別に悪くもないのに謝っちゃったよね。あぁ・・・跡部先輩もコンビニ行った事ないとか言ってたけど、誰も知らないとこではこうなのかな・・・?おでんとか食べてたらどうしよう・・・やばい、次跡部先輩にあう時どう接したらいいかわかんないや。

「あ、あのご用件は?」
「ゴホンッ。あー、まぁ少し頼みたいことがあってな。それより急に呼び出してすまなかったな。」
「い・・・いえ、そんなことはありません。・・・寧ろ見たくないものを見せたほうを詫びてほしかったです・・・」
「ん?なにか言ったか?」
「何も!!」
「そ、そうか・・・ならいいが。で、頼みたいことというのがだな。今度他校と練習試合をすることになったんだが、その資料を明日届けてきて欲しい。

立海にな」





「た、ただいまぁ〜・・・・」

時刻は7時半。榊先生にショッキングーなお知らせをうけて、部活もモロ手抜き状態でネチネチと嫌味を言われてて、殴られて、頑張って帰ってきたわけだけどもね、・・・安息の地のはずの我が家が、地獄にみえる・・・どうしよう、今ままでせっかく隠し通してきたマネ業なのに

ついにそれが明日ばれようとしてる!!

なんとかなんないかな・・・

「こんなとこでなにやをしてる。邪魔だ、さっさと行け!」
「ぎゃぁぁぁ!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」
「な、な、なんだ弦兄じゃんか・・・吃驚させないでよぉ」
「吃驚したのはこっちの方だ!この戯けがッ!!」
「イダッ!叩くことないじゃんフケ顔!」
「俺は断じてフケ顔ではないわ、ちょっと大人っぽいんだモン!そーだモン!僕まだ中学三年生だもん」
「やめようよそのビジュアル的ジェネレーションギャップキモイから。誰に教わったの?」
「チームメイトだ。俺のことを考えて、いいやつだろう?ん?」
「・・・違うよ・・・きっとそれ馬鹿にしてるんだよ。だって、善意あったらお兄にそんな返し教えないよ・・・」
「なにを言うたわけが!少しでも、俺の中に眠る少年のような心を引き出すために仁王が考えてくれたこの素晴らしい返しを侮辱するなど、断じて許さん!きえぇぇぇぇぇぇぇ」
「ぎゃぁぁぁ!!!!ご、ごめんなさい。ごめんなさい!少年の心とかマジすげーっす。 無邪気バンザイ、弦兄永遠の14歳なんてったってアイドル!しわなんて問題じゃねぇーぜ、イェーイ!」
「ウム。わかればいいのだ、わかれば。で、お前はこんなところでコソコソ何をしてる。」
「えっ、べ、別にコソコソとかしてないよ!!今日の晩御飯なにかな。って思ってただけ!」
「フン。運動もしないくせに食い意地だけは人一倍だな。我が家に豚はいらんぞ、このメタボリックめ。」

く、クソっ!!誰がメタボだ。おめーが一番メタボ適齢期じゃねーか、顔が!どうせ、ボッこりお腹かくして生活してるくせに!
・・・まぁ、落ち着け自分・・・運動の話題が出た今がチャァンス!!

「ね、ねぇ弦兄。運動といえばさ、明日は・・・その・・・ぶ、部活はいつも通りあるんだろうね?ん?」
「何様だお前は。大体部活があるかどうか聞くなど愚問だ!王者立海に休みなど存在せん!」
「へぇ〜・・・で、でもさ、あんまり運動しまくってると、ホラ疲れちゃってやる気なくなるとかない?」
「そんな根性のないやつはこの俺がゆるさん!魔法で退治だ、ソーレ!」
「いや、でもね、」
「ちょ、ちょっと待て。今のは突っ込むところじゃないのか?おい、魔法はねーだろ!的な。せっかく仁王に教わったボケを台無しにしてくれるな!」
「そんなん知らないよ・・・大体さっきから仁王って人出てくるけどあたしまったく知らないからね。それに、自分で突っ込みを要求するとかダメだと思うよ?ボケとして。」
「うがぁぁぁぁぁぁぁ!仁王に教わった「マンネリ化を防ぐためには普段とちょっと違うスタイルで攻めよう」策戦が裏目にでたぁぁぁぁぁ!!!」
「お兄、妹との間にマンネリ化感じてたの?マジ引くんだけど・・・てかそんなキャラだったっけ?キモイ!」
「兄に向ってキモイとはなんだキモイとは!」
「イタッ!・・・そこは普通な感じで行くんだ・・・そういうとここそいつもと違う感じでいいと思うんだ・・・」
「甘ったれるな馬鹿モノが!」
「ごめんね!で、話もどすんだけど、いくら根性あるからって、やっぱり毎日じゃきついと思うんだよね。うん、そうだよ!皆が皆、弦兄みたいに思ってないと思うし。」
「つまり何を言いたいんだ?」
「いや〜ね、あの・・・その・・・つまり、あ、明日は部活お休みにしようよ。ってことなんだけど!」

ついに意を決してなんとかその言葉を搾りだせた。尋常じゃないくらい汗かいてるけど大丈夫かよ自分。
そろ〜っと、弦兄を盗み見ると、なぜか不愉快そうな顔をしている。

「弦兄・・・?」

「中1にもなって俺と近くの公園に行きたいから部活を休みにしろなんて・・・さては、ブラザーコンプレックスだな?たまらんッ!!」

「どうゆう脳内変換?」

どうせまた仁王って人に教わったんでしょ?こんな壊滅的なキャラを仕込むなんて・・・よっぽどの悪意だね。

「公園行くなら蓮兄と行くし。」
「ん?何か言ったか?」
「別に・・・もういいや、諦めるね。」

こうなったらしょうがない・・・せめて弦兄と蓮兄に会わないように、仕事をやり遂げるしかない・・・

わけが分からない、という顔をしている弦兄をその場に残し、わたしは部屋へ戻ることにした。




敵は大きいなぁ・・・








あとがき

今回は弦米をぶっ壊してみました。やつは結構シスコンですぜ旦那!