おいおい
全学年合同の身体想定ってありえなくない?
てか、凄まじい医者の数なんですけど・・・
流石金持ち学校だな・・・
地獄の身体測定の巻き
HRでの先生の話に私は耳を疑った。
「えー我が校の身体測定は毎年全学年合同で行われる。
先輩方と顔を合わせる場面が少なからずあると思うが、失礼のないようにな。・・・てかテニス部にな・・・」
今ぜってー「テニス部」って言った!!遠い目をして相当ちっさい声で言ったよ!
「恐ろしい奴らね・・・教師軍にも圧力をかけているなんて。
教師達があっちの見方についてちゃ動きづらいわね。ここは一旦引いて、」
「ちょっとまゆちゃんなに独り言言ってんの?」
「どうやってうまくテニス部を盗撮するかじゃない。あんた馬鹿?」
いやそんなに胸を張られても・・・逆にあたしがおかしいこと言ってる気分になってくるから止めてほしいよね。
「ふ、ふーん・・・大変だね・・・」
「なに人事みたいに言ってんの?あんたテニス部専属のパパラッチでしょうが。」
「やめてよパパラッチって言うの。あんな人たちのスキャンダラスな写真なんか撮りたくない!」
「大丈夫、あんた結構腕上げたから。」
「まゆちゃん私ヘタだからとりたくないとかそういうんじゃないんだけど・・・」
「口答えする気?」
「ま、ま、ま、まさかそんな〜」
「そうよねぇ。さ、はいっ、カメラ持って。ウフフ・・・裸の写真は高く売れるわよ〜」
人の煩悩の数は108つっていうけど、まゆちゃんは多分桁が違うんだと思うんだ。
というか、もう欲の塊って言うか、欲の母っていうか・・・
もうやだ・・・
一年女子はまず視力検査から。2年生の教室で行われているらしい。
隣でウキウキしてるまゆちゃんに対して、凄い温度差を感じる。
「、カモが来た!」
先輩に対してカモ発言って・・・まゆちゃんなら多分跡部先輩とも張りえる度胸あるよね・・・
黄色い悲鳴が上がって、恐る恐るそちらを向くとテニス部の2年メンバーが見えた。
どうやら私に気付いていないようだ。
「まゆちゃん逃げよう!!」
「は?写真とってないじゃない。」
「まゆちゃん盗撮する気あるの!?ここ皆に見られるじゃん!」
「。パパラッチにはね、時には己の正体を明かし、捨て身の覚悟で現場に飛び込む勇気も必要なのよ。
と、言うことでいってこーい!!」
「え、ちょっ!?」
まゆちゃんは私の背中をドンッと押し、その反動で私は野次馬を蹴散らしその中心、つまり2年メンバーのまん前へと踊り出た。
野次馬どもからはブーイングが起きる。
「やぁ、ちゃん。そんな勢いよく出てくるなんてよっぽど俺達に会いたかったんだね。」
「いや、ちがくて!これは友達に・・・」
「・・・それは本当か・・・?」
えー!?日吉先輩、鳳先輩のこと信じちゃってるぅ!!
しかも顔赤くして、あんたどんだけ性格と見た目にギャップを持ってんだよ。
それで女はいちころだとか思ってんのかよ。
まったくその通りだけどな
「、さんは・・・何の測定に、行く、んですか・・・?」
「あ、樺地先輩・・・今から視力測りに行くんですけど・・・流石先輩、この状況でも落ち着いていられるんですね・・・」
「ウス」
樺地先輩のその強靭な「何事にも動じない心」は跡部先輩に付き従うとマスターできる技なんですか?
是非とも覚えたいけど、多分その前に私の精神は崩壊してしまうだろうな。
「偶然だね、俺達も視力なんだ。一緒に行こうよ。」
「え、いや、それは」
「行くよね?返事しだいでは逝かせてあげてもいいんだけど。」
「喜んで行かせていただきます!」
「そう、じゃぁ行こうか。」
「先輩・・・楽しんでませんか・・・」
「え、当たり前だろ。」
周りの突き刺さるような殺気をまとった視線を全身に受けながら、私は鳳先輩達と視力を測るべく教室へ移動した。
てゆうかまゆちゃんはどこへ行ったんですか?
「お前、案外目が悪いんだな。」
「あ、はい。結構昔から変わらないんですよね。・・・でもこの頃また悪くなったかも・・・
はは、ストレスで視力って落ちるもんなんですね。」
「・・・苦労してるんだな。」
先に視力検査を終えた私と日吉先輩は、鳳先輩と樺地先輩待ち。
なるべく他の人の目に付かないように隅のほうで。
「話しは変わるが、」
「はい?」
「少女マンガっていいよな」
「・・・ん?あー・・・はい?」
「いや、だから。少女マンガっていいよなって。」
「あの、急に耳が・・・」
「しばくぞお前。」
「すみません、凄くいいと思います。少女マンガ。やばいっすよね、トキメキっすよね。」
「だろう。読んると、こう、・・・恋したくなるよな。」
「・・・はい・・・したくなります。もう欲求を抑えられないっていうか・・・」
「下克上だっ!!て気分になるよな。」
この人危ない!!おかぁさん危ない人いる!!
なんかキラキラした目をしながら、ミスマッチな名台詞吐き出してんだけど。
濃すぎるよテニス部
「おまたせ。おわったよ。」
「ウス」
「お、お疲れ様です」
検査の終わった鳳先輩と樺地先輩がやってきた。
「あの、何かいいことでも?」
「え、わかる?」
「凄いニコニコしてるので・・・」
「まぁね。視力が上がったんだ俺。」
あれ?鳳先輩ってそんな些細なことで喜べる人だったんだ。ちょっと、好感度が上がったかも。
「これで、前よりもっと宍戸さんの勇姿を見れる!」
前言撤回。誰かこのモーホー野朗を何とかしてください。
「勇ましい姿、何をも恐れぬ勇気、鋭い眼光、短髪!!素敵すぎます宍戸さん!!」
「樺地先輩、短髪って重要なんですかね・・・」
「ウス」
「そうですか・・・」
私は樺地先輩にだけ挨拶をしてその場を後にした。
この先思いやられるなぁ・・・
次は身長と座高の測定
あとがき
この間身体測定でした。