メーデー、メーデー

こちら真田、現在テニス部部室にて敵に囲まれたもよう。
至急応援を頼む。

メーデー

聞こえているか?

メーデー!!



今日から私は、の巻





なんだろう、この空気。今まで体験したことないよ。
あのあと、ダッシュで逃げようとした私の頭をガッしりと捕まえた泣きぼくろ先輩は
たっぷりとどすのきいた声で私を脅し部室へ強制連行した。
ここぞという時に私の足筋は活躍しない。遅刻より命の方が大切なんだよ足。わかってんのかよ。
ほくろ先輩は部室の中央に私を正座させ、他の部員であろう先輩達にあろう事か私を

「ストーカー女」

として突き出した。
・・・私Mじゃないからこんな冷たい視線耐えられないよ・・・まゆちゃん・・・

「で、おれ等の写真撮ってナニしようとしてたんだよ。」
「いや、あの、だからですね・・・撮った写真は、売って・・・いや、そうしようとしてたのは私じゃなくて友達の・・・!!」

わたしはまゆちゃんの名前を出すかどうか悩んだ。
もちろんこうなった元凶はまゆちゃんにある。私は乗せられただけだ。売り上げの1%に。
セコイといわないで・・・
だけど、ここでまゆちゃんの名前をだしたらあたしは友達を売ったことになるんじゃないだろうか・・・

まゆちゃんは私を売って逃げたけども!!

「自分一年やろ?ようそんなアホなこと考えたな〜」
「考えたのは私じゃないですぅ゛ぅ゛〜」
「お前変態だな・・・」
「違います、わたしノーマルですぅ゛〜」

もはや私は半泣き状態だ。
さっきからほくろ先輩の舌打ちとか聞こえてきてほんと恐い。
生きた心地がしない。

「ど、土下座じまず!!お願いじまず!!許じでぐだざい!!」

あれ、こんなに謝ってるのに引かれてるのはなぜ?

「おいお前、名前は?」
「はい、真田です。真田と申します。」
「・・・よし、今日からお前はテニス部のマネージャーだ。いいな。」
「うげぇ・・・」
「なら、学校中にお前がストーカーだって言いふらされたいのかアーン?」

なんと理不尽な!!
わたしは3年間、いや高等部に上がってからもストーカーのレッテルを張られ孤立して生活している自分の姿を思い浮かべ、身震いした。
それがマネージャーごときでなくなるのであれば・・・
待て待て待て、自分待てよ。
うっかり承諾なんてしてみろ、奴隷のようにこき使われるのが落ちじゃないの?
どーすればいいのぉぉぉ・・・

「お前に拒否権はねぇ。」
「横暴っ!!」
「あ゛ぁ゛?」
「いえ何でもっ!!喜んでマネージャーやらせていただきますっ!!」
「ふん、わかればいいんだ。部活は今日からある。遅刻したらただじゃおかねぇ。」
「ひぃっ!」

こうして私の平凡生活は終わりをつげた。





「おれは跡部景吾だ。まぁ言わなくともわかっていると思うがな。こいつは樺地宗弘。2年だ。」

ほんとだよ。お前みたいな奴の名前知らないわけないだろ!!ほくろめ。
ほくろ先輩の後ろにいた人がよろしくお願いしますと頭を下げたので私もとりあえず頭を下げる。
なんだかいい人そうだ。
ちなみに私はまだ土下座している。

「おれは忍足侑士。3年やよろしゅうなちゃん。」

うわなんだこの胡散臭い笑顔は・・・この先輩雰囲気からして変態だ・・・

「向日岳人だ。クソクソ跡部こいつ大丈夫なのかよ。」

やめて、そんな可愛い顔して私を変な人を見る目で見ないでぇ!!
変な人じゃないのにぃぃぃぃぃぃ!!

「お前激ダサだな。おれは宍戸亮。まぁ・・・頑張れよ。」

哀れむ目で見ないでください・・・泣きてぇ・・・

「俺は鳳長太郎・・・よろしく・・・?宍戸さんのストーカーなんてしたら許さないよ?」

あれ、最後ボソッてなんか聞こえた。そして黒いオーラ見えた!!

「日吉若。練習の邪魔はするなよ。」

目線で人を殺さないでください・・・・

それからそこで寝ている金髪の先輩は芥川滋郎だと教えられた。
のん気に寝やがって・・・私はこんなおっかない目にあったって言うのに・・・
今日は風邪で休んでいる滝萩之介っていう先輩もいるらしいけど、その人はどうやら準レギュラーらしい。



「よし、解散だ。部活にはくれぐれも遅れるな。とくに。いいな」

やっと開放された私は千鳥足で教室へ向った。何度が転んだけど、無事でよかった・・・


これで私ははれてテニス部マネージャーとなったわけだ。
嬉しくも無いけれど。









「おい跡部、あいつマネにしてだいじょぶなのかよストーカーなんだろ?」
「あぁ、それか?安心しろ嘘だ。」
「マジかよ!?」
「お前たちわりーな。」

「ふん、なんとでも言え。」




なんて会話があったなんて、まゆちゃんに泣きついていた私が知るよしもないのです。






あとがき

あとべーは主人公を気に入ったもようです。