07
第3の事件現場でも、第4の事件現場でも同様のことが起きた。
第3の現場(家庭科室)で見たものは、自分の腕に火の付いたタバコが何本も押し付けられる映像。
そして第4の現場(放送室)で見たものが衝撃的だった。
自分が包丁を持って、女子生徒に襲い掛かる映像。
鏡に映ったのは“”のものではなく、まったくの別人。知らない人。
血走った目。吊りあがったまゆ。怒りに支配された表情。
あれは完全に人を殺す目だった。
はコレが夢じゃない、とはっきりと思った。ましてや自分の過去を見ているわけでもない。
「私は、誰かの記憶を見てるんだ・・・」
隣にいた仁王はの言葉にはてなを飛ばした。
「ニオー君!!わたし今まで誰かの記憶を、その誰かの目線から見てたんですよ!!
だからまるで自分が体験したみたいな気になってたんです!!」
「・・・?」
「そしてその誰かというのが赤マント事件の犯人なんです!!
わかったんですよ!!ミステリーマニアの直感で!!わかったんですよ!!」
そのあとは仁王に今まで見ていた不思議な映像のことを話した。
「しかしな〜にわかには信じられんし・・・」
「納得できないんですか!?も〜
いいです、後第5の事件現場もありますからね。」
しかし、二人が現場へ向うことは出来なくなった。
なぜなら、背後から足音が聞こえてきたからだ。そう、「赤マント」がやってきたのだ・・・
二人は同時に振り向いた。
しかし、そこにはまだ誰の姿もなく、ただどこに繋がっているかわからない闇があるだけ。
・・・・・・ペタッ、ペタッ・・・・・・
「にっ、ニオー君・・・聞こえますよね・・・?」
「・・・・いるな。」
平静を装ってはいるが、仁王の瞳には恐怖の色が浮かんでいる。
しかし、一方のはちゃっかりカメラなんか出して撮影体制万全である。
「何やってんじゃ、コレ確実に赤マントじゃぞ。」
「はい!!ですから撮ってやるんです。馬鹿にした皆さんを見返してやるもんね!!」
・・・・・・・ペタッ、ペタッ・・・・・・
足音が近くなってきた。ここにとどまっていればもうすぐ「赤マント」の正体を拝めることだろう。
しかし、それは自殺行為に等しい。
仁王の背には嫌な汗が流れた。
「。」
「はい!!もうばっちりです!!」
「逃げるぞ!!」
「えぇ!?」
仁王はアホのように口を開けているの首根っこを掴み走り出した。
「赤マント」から逃れるため、出口へ向って。
たちがいるのが3階。出口は1階。
階段を降りている途中が変な声を上げたが、仁王はかまわず走り続けた。
を抱えた仁王が出口を抜ける頃には、もう時計が11時を指していた。
テニスで培った自慢の体力だが流石に人一人抱えて走ったのでは方膝を折るのも無理はない。
「・・・追ってはきてないな?」
仁王は恐怖から抜けだしたのと、全力で走ったのとでつかれきっていた。
「・・・ニオー君・・・わたしたち、とんでもないことに首を突っ込んでしまったようです・・・」
「なんじゃ急に。」
これ・・・、といっては一枚の写真を仁王に差し出した。
これはの持っていたポラロイドカメラのポラ。
「!?」
「・・・さっき撮ったんです・・・」
仁王はあまりの驚きに写真を取り落としそうになった。
なぜならそこに映し出されていたのは血で真っ赤に汚れたセーラー服に身を包んだ女子生徒。
手には刃物。階段の上で怨めしそうにこちらを見ている。
「おまえこれ、変な声出した時か?」
「直視しました。」
「・・・明日コレを警察か、先生にわたして事件解決じゃ。」
仁王の手の中で写真はボッと一瞬にして燃えてしまったのだ。
二人は呆然とした。
「あああああああぁぁぁぁぁぁ!!!私の素敵コレクションに加えるはずだったのにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「赤マント事件」の犯人を示す証拠はコレでなくなってなくなってしまったのだ。
あとがき
うまく描写できないので、頑張って想像してください!!