05
次の日から・仁王・真田・赤也・ブン太の現場検証組み、 幸村・柳生・柳・ジャッカルの聞き込み組みに分かれて調査を開始した。


たちは第一の事件現場、3階の廊下へ。

「あー!!なにもないっス!!」
「流石に二週間も前じゃ、手がかりがあったとしても消えてるじゃろうな。」
「おれの天才的な頭脳もお手上げだな」
「無駄足だったということか。」
「なぁにを言っているんですか、皆さん。 こう、わたしのように這いつくばってでも手がかりを見つけようとゆう意思を持たねば!! ゆけぇ、ミステリー探偵団。ファイ、オー!!」

は廊下を這いつくばり、怪しいしみ(固まったガムとか、よく廊下にある黒いあとのこと)を見つけると 探偵のごとく虫眼鏡でそれを穴が開きそうなほど見つめる。

「ありゃ変人じゃな。」

未知行く人に避けられながら突き進むのまさに「変人」というべき姿を眺めながら他のメンバーは頷くのであった。 そんなことを言われているとはつゆ知らず調査を続けるの歩みが、ピタッと止まった。 何かを見つけたわけではない、かといって何かに気付いたわけでもない。 ただ、体験したことのないような不思議な感覚に襲われた。 だんだんと視界にもやがかかっていく。 そしてグニャンと空気が曲がったあと(正確にはそう思っただけだけど)、は別なところを歩いていた。 そこは確かにさっきがいた立海のあの廊下。しかし、確実に違うのだ。 うまくはいえない。けれど確実に何かが。 そこではは自分が自分じゃない気がした。 いつもあるウキウキした気分だとか、何かしてやろうという企みとかが自分の中にない。 まるで別人になったよう。心なしか目線が高いように思える。
不意に胸が苦しくなった。コレは悲しみ? なぜ?その原因はすぐにわかった。けして親しみをこめたものではない視線が廊下ですれ違う生徒から自分に突き刺さるのだ。


やめて

私をそんな目で見ないで

痛い

苦しい

無意識に握った拳を胸の苦しいところに押し付けた。

「おい、!!」

の意識を引き戻したのはブン太の少々怒りを含んだ声だった。 ブン太はさっきからずっと呼びかけていたのだが、まったく反応を示さないにいらいらきていた。

「なにぼーっとしてんだよ、気持ちワリィーな。どーせ拾い食いでもして腹でも痛くなったんだろィ!!」
「まさか先輩じゃあるまいし・・・いやでも先輩ならやりそう。てか第二の事件現場に移動しましょうよ。ここにはもう、何もないッスよ。」
「おれ達にはあまり調査に費やせる時間がない。次からは二手に分かれることにしよう。」
「私、仁王君、さんチームと、真田君、切原君、丸井君チームです。」
「ホレホレ、さっさと行くぜよ。」
「さっきのは・・・夢でしょうか・・・」
「何言ってんだ、早くいくぞ!!」
「・・・ほーい。」

さっきの出来事はあまりにリアルで夢だとは思えない。だけど、夢じゃないならアレは何なんだろう・・・

(あたし立ったまま寝るなんて技いつの間覚えたんだろう・・・自慢できるかな?)



それを遠い後ろで見つめる女子生徒の影があった。 その目にはどす黒い憎悪の渦が・・・

しかし、特に問題視することもないだろうとは手をビッシと挙げて、先を行く他のメンバー達を追いかけた。

コレが今回の事件でとても重要なものだということにも気付かずに・・・







聞き込み組みが今回の事件がらみのものだと思われる重要な証言を得てきたのは、それから程なくしてのことであった。

『えっ、犯行予告!?』

部活の時間になったため、たちが部室に戻ってきた時にはすでに聞き込み組みは部室に戻ってきていて、深刻な顔をして座っていた。 そして、一番入り口の近くに座っていたジャッカルから発せられた言葉に約一名を覗いて驚きの声を上げた。

「はぁぁぁぁん、夢にまで見たこの展開!!今私はモーレツに感動しています!!」

とりあえず他のメンバーはを無視することに決めた。

「あぁ、2階の女子トイレに書いてあったらしい。」
「書いてあった?」
「置いてあったのとかじゃなくて?」
「書いてあっただ丸井。」
「トイレの壁一面にだそうだ。」
「しかも、目撃者によるとどうやら血文字ではないかと。」
「けど、そんな話本当だったら大騒ぎになるはずじゃろ?」
「目撃者は二人いたけど、先生に口止めされていたようだね。」
「その犯行予告にはなんと書いてあったんだ?」


「許さない。」


『えっ!?』

一同はまた驚きの声を上げることとなった。 何も知らないはずのが、まさにその目撃者から聞いてきた予告の内容を言い当ててしまったのだ!。

「なぜそれを・・・」
「・・・?何でかなぁ・・・あ、さっきブンちゃんのお菓子食べちゃったごめんね」
「は!?お前ぜってーゆるさねー!!!!」

は困惑していた。なぜその言葉がわかったのかがわからない。 流れ出る水のように、口がかってに紡ぎだした言葉だった。

その日はこれ以上の調査を中止し、部活をすることになった。 を除いたメンバーの事件の調査が出来る時間はほんのわずかなものなのだ。 ちなみに、は今部活をするテニス部を見ながら、休憩用のドリンクをグビグビ、 丸井のお菓子をバリバリ食っている。どうやら一人で調査に向う気はないらしい。








第5の事件が起きてしまったのはそれから2日後だった。





あとがき

主人公は基本ぐぅたらです。